2010年9月27日月曜日

★部下部門協会賞★No.7「よく頑張ってくれたな。ありがとう」-金融機関、部下から  #shounintaishou

関係 = 直属の上司
相手の資格 = 内部役席、調査役
相手の性別 = 男性

状況 = 3年ほど上司の下で仕事をしてきましたが、辞令が出て私が転勤することになり、最後の日の昼休みにたまたま上司と二人きりになったとき、こちらからお世話になったお礼を言おうと思っていたのに、上司の方から先に言われた一言。

言われた言葉 = <b>「よく頑張ってくれたな。ありがとう。」</b>

あなたの反応 =
「こちらこそありがとうございました」と言うのが精いっぱいでした。
足を引っ張っていることが多いと思っていたのに、最後に「ありがとう」と言われて、今までがむしゃらに頑張ってきたことが認められたような気がして、とても嬉しく、涙ぐんでしまいました。

後日談 =
転勤後、上司に教わった仕事のやり方で一生懸命頑張った結果、成績上位で表彰されました。
上司のお陰だと思いました。
新しい店舗の上司からは「一番仕事ができる」と評価をしてもらえたし、新入社員の指導も3年連続で任されました。
とてもうれしかったです。

コメント =
上司はいつも寡黙で多くを語らず、仕事一筋の真面目な人です。
少しのミスも見逃さないので、みんな緊張感を持って仕事をしていました。
特に私は、いつも話す時に緊張していました。
上司は仕事がかなり出来るので、質問したら必ず丁寧に教えてくれて、分からないことは必ず調べて教えてくれて、質問に対して「分からない」と答えることはありませんでした。
私はそんな上司について行くために、必死に仕事をこなす毎日でした。
新しい仕事も随分教えてもらいました。
いつか上司のように仕事ができるようになりたいと思いました。
ハンドルネーム = ほしちゃん
お勤め先 = 金融機関

年齢 = 28

No.16「○○さんって人から頼りにされ、信頼されるでしょ」コンサルタント業、先輩から後輩へ

関係=その他 = 前職の先輩、女性

状況 = セミナーの受付のお手伝いの場面にて

言われた言葉 = オオマエさんって人から頼りにされ、信頼されるでしょ。初対面なのに笑顔で人と接するし、あまり上から目線で話をしないので、そう感じました。

あなたの反応 = びっくりしました。あまり正面から言われたことがなかったので。「そう?」としか答えられませんでした。

後日談 =

コメント =
正直、ドキッとしました。意識をするようにしている部分ではありましたが、今まで直接、正面から言われることはありませんでした。
こういった、さらっとした承認もあるのだなと感じました。当日、バタバタとした中でのセミナー開催でしたが、すべてスムーズに行きました。

ハンドルネーム = オオマエ
お勤め先 = 人材派遣業
お役職 = 常務取締役
年齢 = 38

No.15「もう私がいなくても大丈夫でしょ】人材派遣業、上司から  #shounintaishou

関係 = 直属の部下、男性、正社員
状況 = 業務の進捗面談にて

伝えた言葉 = もう、大前がいなくても、すべて自分たちでできるし、できている。すべて引き継いだのだから、大前がいなくても全く大丈夫でしょ。

部下の反応 = オオマエさんがいるから、ギリギリのところでやっていけるし、安心して取り組める。何かあった時に判断してくれるし、引き受けてくれる。また、他部署のけん制にもなっている。との返答。

後日談 = 毎月、大前がチェックし、修正していたところがあったが、この面談後、かなり細かなチェックを自分自身で行い、不明点は、他部署等に自分自身で確認を取り、完全なものに仕上げて提出があった。

コメント = 部下の業務に対して承認を行い、自信をもって自身で完結してもらおうとしたが、実は、オオマエに対して部下から承認をもらったような部分もあったことに気付いた。業務を任せるにおいても、チェックをしてくれているという安心感があって、業務を遂行できる部分もある。わかっているはずが、なかなか実践できていない部分もあったことに気づかされた。

ハンドルネーム = オオマエ
お勤め先 = 人材派遣業
お役職 = 常務取締役
年齢 = 38

No.14「○○さんに、すべてを任せます」―人材派遣業、上司から  #shounintaishou

関係 = 直属の部下、男性、正社員
状況 = ある会社の一部門を引き継ぐにあたって、引継業務をすべて任せることとした。

伝えた言葉 =
○○さんに、すべてを任せます。もちろん、オオマエもすべての打ち合わせに同席しますが、細かな部分までは見ることができないと思っておいてください。スムーズに業務引継をお願いします。
といって、すべての業務を任せ、自分自身は確認するのみに終始した。

部下の反応 = はじめは困惑したような反応。表情も、返事も、かなり自信のないような状態だった。

後日談 =
先方との打ち合わせについてはすべて同席する。しかしオオマエ自身は指示と判断に終始し、直接動くことはしなかった。
すると○○さんは、自分で分からないところは先方へ質問し、また、自分が分かりやすいように資料を取りまとめていった。
なかなか新しい取り組みを苦手とする部下であったが、自分自身から動き、問題を解決してくれた。先方企業との連携・コミュニケーションも友好的であったように感じた。

コメント = 任せると伝えて、任せきることも時には有効だと感じた。今までは、任せると言いながら、要所要所で手を出し口を出していた。わからない点、判断が難しい点以外は任せることを伝え、そして、小まめにチェックをすることにより、部下も安心して業務に取り組めたのではないだろうか。

ハンドルネーム = オオマエ
お勤め先 = 人材派遣業
お役職 = 常務取締役
年齢=38歳

2010年9月26日日曜日

No.13「あなたがやってくれる方が安心して見ていられる」製造業(化学)、部下から  #shounintaishou

関係 = 直属の上司、男性


状況 = 顧客に改良サンプル品を急ぎで合成せよとのことで、私とその部下と共同で仕事を進めていたが、その部下は合成に対する苦手意識があってか仕事のスピードが遅く、上司から見るに苛立ちが日増しに募る一方であった。


言われた言葉 = 「あなたがやってくれる方が安心して見ていられる」


あなたの反応 = 状況を鑑みれば複雑な気持ちではあったが、私自身入社して15年間、上司から褒められた経験がほぼ完無だったので、素直に評価してくださった上司に対して感謝の気持ちを持ったと同時に仕事においても大いに励みになった。


後日談 = 業務効率がアップし、結果目標とするものを予定通り合成し、滞りなく顧客にサンプル提出することができ信頼関係を構築できた。


コメント = 私自身の良い面を正当に評価してくださったという感謝の気持ちは当然あったものの、例の部下に対する苛立ちをぐっとこらえておっしゃった忍耐強さを持つ上司の心の懐の深さに大いに学ぶものがあった(帝王学という観点においてですが)。


ハンドルネーム= としくん

お勤め先 = 製造業(化学)
お役職 = 主任研究員補
年齢 = 41

2010年9月25日土曜日

★★上司部門大賞★★No.12「勇気を出して階段を一段ずつ登れば、見える景色は変わるよ」―設計事務所、上司から  #shounintaishou

関係 = 社長と社員(部下)の関係。女性、入社10年目の正社員
状況 = 昨年まで与えた作業をこなすことが仕事であると割り切っていた彼女。中堅社員である彼女は同期の男性社員と比べ、行動に見劣りする点が多かった。(積極的なやる気があまり見られない。)今年の3月から社外研修の場を通じ、対外的な発言の場で話をする機会が増えました。すると少しづつ行動に変化が見られ、現在は同期の男性社員以上に積極的に発言し行動し生き生きとした表情が見られ、周囲を引っ張っていけるようになりました。

伝えた言葉 =
まずは役割を与え、成果の検証を行い、褒めることを意識しました。アドバイスの仕方も自主的に行動できるような(指示ではなく質問形式での)会話を心掛けました。
「考え方のバランスが良いから、物事を全体的に見れるはずだよ。だから、思ったことはどんどん発言して欲しい。」
「勇気を出して階段を一段ずつ登れば、見える景色は変わるよ。少しずつ登っていけばいろいろなことが見えるよ。」


部下の反応 = 自分で気付いたことは行動に移せるようになったと思います。全社員の前で発表する時の姿勢が大きく変わったように感じます。(堂々と自信を持って話すようになりました)


後日談 = ある研修会での懇親会のあと、「気になるA社の社内活性化の取組み状況を聞いてきました。」と聞きました。「社内での勉強会が必要です。」と言われました。思いがけずの言葉に驚き、よくよく聞いてみると非常に高い問題意識を持っていました。1年前には考えられなかったことです。役割を与え、気付きが生まれる環境作りを行うとここまで変わるのかと改めて学びました。


コメント = 最近「Y理論」を強く意識します。社員一人ひとりが自主的に行動できる経営環境づくりが私のミッションであると強く感じるようになりました。今回の社員の変化のように、まだまだ目に見えて変化がわかるような社員は少ないですが、日々の行動の積み重ねとコミュニケーションの量と質を段階的に高めていくようにします。

name = 大里 雄一

お勤め先 = 株式会社 神戸設計ルーム

お役職 = 代表取締役社長

2010年9月24日金曜日

No.10「いつもありがとう。毎日忙しいことは重々承知していますが…」―メーカー営業部、上司から  #shounintaishou

関係 = 直属の部下、女性、正社員

状況 =
彼女は、毎月の全体の売上集計報告はメールで行ってくれています
ただ、月初めの経営会議に必要な得意先・商品別集計は、コンピューターがやってくれるのですが、これにどれだけ貢献しているかの対策数字表は、手入力しなければならない
月次締めから経営会議まで数日しかなく、これまでは間に合わないことが常識のようになっていました
彼女は営業部に所属していますが、他部課への応援も積極的に行ってくれています

伝えた言葉 =
○○さん、いつもありがとう
毎日忙しいことは重々承知していますが 今月の経営会議は○○日です
月次処理から○○日しかないけど、○○日にできればありがたいのだけど・・・・

部下の反応 = (私の希望日前日の) ○○日の遅くになるかもしれませんが、集計、報告できるようにします

後日談 =
私が要求しなくても、当月の中間売上、締め状況を報告してくれるようになった
また、経営会議の予定を自分で確認し、私の検討日数も考えた資料作りをしてくれるようになった

コメント = 心からの感謝の言葉は、相手に通じる

name = N.Aさん
お勤め先 = 医療用具メーカー
お役職 = 取締役 営業部長
年齢 = 56

2010年9月18日土曜日

★★上司部門大賞★★No.9「「心強い情報が得られて良かったね。また、明日も頑張って」―研究機関、上司から  #shounintaishou

関係 = 直属の部下、正社員

相手の性別 = 男性


状況 =
私の部下のNさんは今テーマ捜しをやっています。
去年もやっていたのですが、上司からは”何かおもしろいことやって!”とか”何か変なことやって!”と言うようなつかみどころのない指示で、彼自身どんなことをやって良いかを決めかねており、なかなか自信を持って上司に提案できない状況だったみたいです。
(上記は、何か提案しても上司にはかなりひどくはねつけられ、さらには罵倒されることさえあったということが原因であったのも事実です)

Nさんから今年度の初め、これまで彼が考えてきた内容をいろいろ聞いて話し合った結果、実は彼は何も考えていないのではなく、測定コンセプトに関するアイデアは既にあること、ただそれがどのように使ってもらえるか(臨床ニーズ)に関して自信が持てていないことがわかったので、少し市場調査をすることを提案していました。



伝えた言葉 =
神戸でちょうど良い学会があったので、
終了後、先生に突撃インタビューしておいで”
ということで彼を送り出しました。

翌日Nさんは、学会終夜に会社に戻ってきて、開口一番
”今日は朗報があります!”
と言い、その日突撃インタビューできた内容を一気に語り出しました。彼は結構有名どころの先生3人に突撃インタビューしていましたので、実際よく頑張ったと思い
”良くそんな有名な先生をつかまえたね。”、
”心強い情報が得られて良かったね”

などと言葉をかけ、その日は、
”また、明日も頑張って!!”
と再度送り出しました。



部下の反応 =
”また明日も、頑張って突撃してきます”
言いながら、足取りも軽く帰って行きました。



後日談 =
翌日、私は別の学会に出張しておりましたが、普通なら翌日報告なんでしょうが、Nさんは余程うれしかったのか、わざわざ私の携帯にメールを送ってきました。以下はその時のやりとりです。

Nさん 
今日も突撃頑張っていますね
非常に心強い情報が得られて私も嬉しいです。
Yさんもさっき発表が終わりました。質問にも的確に答えて、堂々とした立派な発表でした。

On 2010/06/25, at 11:00,
  朗報です。
  肺炎の教育講演で発表していた長崎大学の検査部講師の先生からも
  「是非そういう検査を作って下さい」
  というコメントをいただきました。



コメント =

研修で傾聴・承認を学びながら”いい大人が褒められたり、認められたりしても、うれしいことには違いないけどそんなに簡単に変わるか?”
などと、正直ちょっとうがった見方をしていましたが、”案外、効果があるんだな”というのが今の実感です。



ハンドルネーム = annie
お勤め先 = 医療機器・試薬製造会社
お役職 = 主任研究員
年齢 = 47

2010年9月14日火曜日

No.6 「おまえならやれると思った」―タイヤ卸業、部下からの思い出  #shounintaishou

言ってくれた人との関係=以前の会社(タイヤ卸業)の上司や先輩など






性別 = 男性





相手の資格= 所長や先輩







状況 = 毎月の目標を4ヶ月連続達成







言われた言葉 = おまえならやれると思った。







あなたの反応 = ありがとうございます。







コメント = 褒められると照れてしまいますがやる気はでますね。





name = 廣瀬 愛之







お勤め先 = 株式会社ウエストデータプロ

お役職 = 正社員

年齢 = 28

2010年9月10日金曜日

No.5「しっかりした訪問ができているじゃないか」―OA機器販売サポート業  #shounintaishou

関係 = 直属の部下。男性、正社員。


普段は私でなく課長が面倒を見ている。



状況 =


成績も悪く日頃より態度や目つきが悪かった。周りからも浮いていた。

名前を呼んで挨拶することから始め、次に本人と営業同行をした。

すると彼の良いところを素直に発見できた。



伝えた言葉 =
「しっかりした訪問ができているじゃないか。」


「お前の発想悪くないなぁ。面白いよ」


また朝礼で皆の前で、彼の仕事ぶりを紹介し、本人からもみんなにコメントしてもらった。(2回ほど)



部下の反応 =
最初はボソボソと話していたが、次には簡潔に力強く発言してくれた。

人に伝えたいという欲求があることを感じた。

見た目も顔の肌ツヤが良くなった。

笑顔が増えた。



後日談 =
受注が増えた。

シャイな性格は相変わらずだが、返事が一言でなく意見を言ってくれるようになった。



コメント = 素直に喜びを表現出来ない人もいる。目つきが悪く印象の悪い人間もいる。でも彼らに目線を合わせ彼らの立場に立つことで彼らの努力が見えてくる。素直にその努力を認めれば信頼関係も生まれ、自ら主体的に力を発揮しようとすることが分かった。



name = 永井博之さん(OA機器販売/サポート業、営業部長、46歳)

2010年9月1日水曜日

No.4 「遠慮は無用」―公的機関にて  #shounintaishou

関係=その他 = 社長であり、就任相談員としては直属の上司?


相手(上司)の性別 = 女性

状況 = 昨年センターが開所して一年。私がこの事業に関わらせていただくことになったのは、本当に些細なきっかけからでした。不安でいっぱいな私でしたがこの言葉のおかげでこの一年やってこれました。

言われた言葉 = 社長のモットーは、1)まず健康2)遠慮は無用3)日々勉強4)課題はチャンスという4つです。その中でも『遠慮は無用』ということは、本当に出会ってまだ1年なのに、もう何百回とおっしゃっていると思います。


あなたの反応 =私自身、気を遣いすぎたり、思ったことを飲み込む方で、後悔もしばしばでした。何度も言われても長年培ってきた癖や反応、行動はなかなか変わるものではありません。
その時はその言葉のおかげで言えても、また次の課題では言えなかったりします。そんな繰り返しでもある一年でした。

後日談 = でも、この言葉をことあるごとに、1回ではなく10回でもなく、何度も何度も惜しまずに言い続けてくださったおかげで、「こんなこと口にしていいのかな?」と思う内容でも言ってみたり、やってみたり実現に向けて行動も変わってきました。この言葉に何度も励まされ、助けられ、内勤での仕事をしていた私でしたが、相談員の仕事を本格的にすべく立候補までしてしまいました。



コメント = 『遠慮は無用』何度言われてもなかなか上司には遠慮してしまうもの。それが数回聞いただけだったなら変わらなかったと思います。でも、何度も何度も言い続けてくださったことで、信頼関係ができ、それだけで力強くて、また、仕事ををがんばりたい気持ちに自然となりました。上司がこんな風に言ってくれる(態度で示してくれる)受け入れ態勢があればこそ、ホウレンソウも仕事もうまくまわり、濃い仕事が出来、良い企画や商品が生み出されるのだと思います。多くの上司の方に、この『遠慮は無料』のことを聞いていただきたい気持ちでいっぱいです。

応募者 橋尾 ちさと

お勤め先 = ひょうご仕事と生活センター

お役職 = 相談員

年齢 = 35

No.3 「中途半端はやめろ!」 ―大学事務室(総務部)にて  #shounintaishou

関係 = 直属の上司
相手の性別 = 男性

相手の資格 = 正社員

状況 = 34年も前のこと、書類未提出の学生への督促業務をしていた。掲示などで呼びかけても、なかなか未提出者が減らないので、この業務を中途で打ち切ろうかどうかと迷っていた。

言われた言葉 = 「中途半端はやめろ!」 中途半端で投げ出すのは、きっちりと提出している大勢の学生に対して失礼ではないか。最後までちゃんとやり通すことが、未提出の学生への指導にもなる。それこそが、大学職員の「仕事」というものなのだ。



あなたの反応 = 大学に就職して2カ月ぐらいのころで、仕事の意味もわからず、毎日漫然と業務をしていた。上司のきびしい一言で、自分の甘さに気づき、ずいぶん考えさせられた。その日から、学生の立場や業務の目的などを考えながら、仕事をするように努めた。



後日談 = どのような小さいと思える仕事でも、最後まで丁寧に業務を行うようになった。「業務マニュアル」をつくるきっかけにもなった。最後までやりぬくことに、やりがいを見出すことができるようになり、しんどい仕事でも、最後には喜びを感じるようになった。


コメント = 現在は、上司という立場で管理的な業務をすることが多くなった。事務室などで、少しでも気になる言動や業務内容があれば、黙認や遠まわしの発言は避け、自分が嫌われても、部下には直接注意をしている。課外活動団体の顧問もしているが、同様の態度で学生にも接している。あのときの、上司の一言「中途半端はやめろ!」が、いまも「座右の銘」となっている。


ハンドルネーム=岡田悦夫様、私立大学総務部長、56歳

No.2 「あなたはよくやっている。そのまま頑張ればいいんだよ」―高校の校長から先生に  #shounintaishou

ー相手の性別 = 男性

相手の資格=その他 = 以前その学校に十年以上勤められていた方。他校の校長。

状況 = 問題山積のクラスの担任を引き受けたものの、どうにもうまくいかず、同僚の協力も得られず、もう教師をやめようと思っていた時、その先輩教師がわざわざ学校を訪ねてくれた。

言われた言葉 = 子供のことを第一に考えて頑張っていたら、子供も保護者も同僚もわかってくれる。あなたはよくやっている。そのまま頑張ればいいんだよ。


あなたの反応 = 言葉にはなりませんでした。年がいもなく涙が出ました。そして、できるだけ生徒と行動をともにし、家庭訪問を繰り返しました。

後日談 = クラスはなかなかうまくいきませんでしたが、そのときの生徒からは今でもよく電話がかかってきます。この先輩は翌年、校長在職途中になくなりました。あの時はすでに末期だったのです。


コメント = 高校の教師は小中学校と異なり、ともすればサラリーマン的になりがちです。しかし、家庭や友人関係で問題を抱えた生徒に対しては、生徒と同じ目線で考え、共に悩む姿勢が大切である。それは迎合ではなく共感であり、それがあれば生徒は厳しい指導も受け入れられる。


ハンドルネーム=万年青年教師

No.1 「俺はイーブンな立場で君に接することにする」―48歳事業部長から28歳部下に  #shounintaishou

関係 = 直属の部下




相手の性別 = 男性

相手の資格 = 正社員



状況 = 28歳の中堅社員と出向先の新会社立ち上げで偶々、一緒になったのですが、彼はここに来るまで短期間で複数の部署を転々とさせられ、歴代の上長からもあまり評価されておらず、すっかり自身をなくしていて、私の目から見ても仕事上も社会生活上も決して立派な一人前とは言えない状況に本人も苦しんでいる様子でした。



伝えた言葉 = 最初に彼と二人で”一人前の社会人・会社人になる”という目標を決め、それに向かって日々なにをすべきか?色々プログラムを考えてOJTを進めていましたが中々成果もでず本人共々困惑していました。そんな時、”承認”の話に出会い、



『無能な人などは居ない、能力の使い方やその本質に気付いていないだけだよ。』


『過去の上長が君を見捨てようと、それは君の極一部しか見ずになされた決定だ


 と思って、俺はイーブンな立場で接する事にする』



等、事ある毎に声をかけ続ける様に心がけてきました。



部下の反応 =



こちらの姿勢を感じてくれたのか?『実は、かなり鬱気味で自分でも無能者

なのでは?と滅入ってしまって何もできなくなる・・・』との告白を受けました。

その後は元気な時は朝の挨拶から感謝、謝罪の挨拶等、きちんと礼儀正し

くできるまで表面的な成長はみせてくれましたが、やはり精神状態によって

は以前に逆戻りし”思考停止状態”になる事も多々ありました。そんな中でも

徹底的に相手の立場を”傾聴・承認” する姿勢を忘れずに接する事で漸く

自ら進んで”考える”姿勢が見受けられる様になりました。





後日談 =



彼にとっての目標”一人前の社会人・会社人になる”までにはまだ遠い道のり

が残っていますが、鬱の面ではカウンセリングに通う事で専門家のアドバイ

スをうけながら、仕事の面では行動する前に”一旦、考えてから実行する”事を

励行しつつ指示された内容の完遂とプラスアルファの成果をだそうと努力して

います。ある日、彼の机上をみると私が今までに言った心得や注意事項を

書き込んだメモがクリアケースの中に入れておいてありました。自分でも前向

きに取り組むきっかけをつかんでくれたみたいです。



コメント =



人の痛みや苦しみは生い立ちまで遡って徹底的に話を聞く事でようやくその

一部を垣間見る事が出来るものなのだ。と思い知らされました。今の業務が

そう忙しくない中で部下と二人で十分時間をとって話し合える環境であった事

も彼や私にとって幸運だったと思います。



ハンドルネーム = 1962_tiger